中国の寝台列車に乗ってフラフラするのです。 [中国~鉄道]

今回は上海発兰州行きのZ216列車に乗車します・・・

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この時間帯は夜行列車だらけです。 新幹線開業前の上野駅のようです。

今回乗るZ216は通過駅が多いZ列車です。 私が住んでいる田舎町には停まりませんので南京駅に移動して乗車しないといけません。 仕事を終えてホテルに戻りシャワーを浴びた後に、急いで高速鉄道に乗って南京駅に着いたところ若干の遅れが発生しているようです。 遅れは常態化しており、ゆっくり出てこれば良かったと少し後悔します。 待合室にはスマホの電池や立席乗車用の折りたたみイス、ヘッドフォンなどを販売している人がウロウロしていました・・・

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今回往路で乗車した車両は最高速度160km対応の比較的新しい25T型です。 しかし緑色のCR200J寝台電車が雨後のタケノコのように次々と生産されているので中国でも客車列車の先行きは怪しいかも知れません。 改札が開いてホームに降りて女性乗務員に「急いで!!」と言われたので牽引機の確認も行わず慌てて乗車をしましたが一向に動き出しません。 結局21:21出発のところ20分遅れで出発しました・・・

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全寝台に読書灯が付いていますが、カーテンが無いと迷惑がかかりそう。

前回と同様に午後十時に消灯しました。 通路の非常灯だけが点いている暗闇の中で「食べ物飲み物いかがっスかあ!!」とワゴンを押して巡回する車内販売の姿がシュールです・・・

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車掌区毎(たぶん)に異なる卧铺证を写真に撮ってコンプリートする猛者はいるのでしょうか?  前回使用したコイルバネ車両で編成されたK列車は加減速時に大きな前後の衝撃が起こりましたが、今回の25Tはそのようなことはありません。 しかし曲線を通過する時に「ゴゴゴッ」と.ねじれたような音がするのと下段の人民のいびきが気になり熟睡は出来ませんでした・・・

DSC_1021 HXD2 9600kw.jpg

一夜明け通路に設置された収納式椅子(日本のブルトレでもおなじみのモノ)に腰掛けながらボーっと景色を眺めます。 JR貨物のEH200のような連接仕様のHXD2(出力9,600Kw)を発見します。 離れた土地に来ると地元では見られない車両が見れるのがイイですネ・・・

DSC_1022 HXD3 2006年量産開始EH500ベース7200kw.jpg

地元を走る貨物列車には単機で充当されるHXD3(出力7,200kw)も起伏が多いこの地域を走る貨物列車には重連で運用されるのがデフォの模様です・・・

DSC_1027 SS7E 4800kw 製造初年2001年.jpg

古臭いデザインのSS7Eを見つけました。 非インバータ機SS7Eの試作機が製造されたのは2001年なのですがJR貨物では既にVVVF第二世代(でいいのかな?)のEF210-100がブイブイ走り回っている年代です。 (ちなみに上述のHXD2の量産が始まったのが2007年) 当時の中国の車両技術はかなり遅れていたのが分かります。 ちなみに中国の鉄オタは当機を「 美女 」と呼ぶらしいです。 デザイン的に美女と呼ぶのは無理があるのですが、百度百科によるとキレイな赤色をしていたから鉄オタが美女と呼ぶようになったらしいです・・・

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電光掲示板は「楽しい旅を!」と表示しています。

普段見ることのない車両を色々見て列車を降ります。 これだけでも十分楽しかったです・・・

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前回の写真を流用しています。

   で、降りた駅は西安!? どれだけ西安が好きなんだ、この男は!! 


西安観光を終えて25K型のT114次で帰ります。 乗車して指定された寝台に着いた途端に目の前に座っていた人民に話しかけられました。 ウンウン分かる分かる、寝台を変わってくれと言っていますが前回のトラブルがあったので「外国人だけど」と言って中国語がわからないふりをします。 最高速度140kmの25Kの乗り心地は滑るように走るJR東海の313系には少し劣りますが(25Tもカーブを通過する時の異音が無ければ快適です!!)前後の衝撃が時々来る以外は上々で、翌日の午前8時すぎまで眠れました。 とは言っても自転車に乗ったり歩き回って疲れたうえに乗車したのが午前零時前だから眠れて当然ですか・・・ 

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車内販売で売られる朝ご飯は美味しくなさそうなのでパスして前日の午前零時前に西安駅構内で購入した菓子パンをかじり我慢をします。 しかし昼ごはんは30元(500円)払って購入しました。 もう少しご飯が多いと嬉しいです・・・

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日本国内を旅行した時の旅のお供は500mlの缶ビールでしたが、中国で車内に持ち込むのは1.5Lのミネラルウォーターです。 これは水分補給だけではなく歯磨きにも使います。 中国人は夜行列車で歯を磨きませんが水がキレイではないので避けているのでしょうネ。(CR200Jに乗って北京に行った時は気付かなくて蛇口から出る水で歯を磨いてしまいました!!) 私はシャワーは無くても平気ですが歯は磨かないと気が済まない性格です。 なんだかんだ言って中国の夜行列車の旅にもずいぶん慣れてきました・・・
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