中国~リアル結婚事情 ブログトップ
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結局中国で結婚するといくらかかるのか集計するのです。  [中国~リアル結婚事情]

婚宴の翌日に秘書娘ちゃんはサイパンに新婚旅行に行きました・・・
IMG_5784 サイパンいいなあ.jpg

彼女に気を遣って仕事で困ったコトがあっても休暇中は一切連絡をしないようにしていましたが、逆に連絡が全く無くて不安だったそうですw  逆に新郎君の方は閙洞房の最中に会社から電話があったとか。 

婚宴後の夕方から新居で行われる閙洞房(なおどんふぁん)や新婦側主催の回門宴(ういまんじぇん)と呼ばれる食事会があります。気になる方は百度百科(中国語)のコチラをどうぞ。

【閙洞房】
https://baike.baidu.com/item/%E9%97%B9%E6%B4%9E%E6%88%BF/696531?fr=aladdin

【回門宴】
https://baike.baidu.com/item/%E5%9B%9E%E9%97%A8%E5%AE%B4


さて本題、

タイトルにあるように中国では結婚する時にいくらかかるのか、名古屋より人口が多い中国某市でチョッと豪華な挙式をした場合、

     式場使用料: 85万円
     挙式料理代:153万円(1テーブル5.1万円 x 30テーブル)
     司会者他 : 16万円(ヘアメイク、カメラマン2名他)

結婚指輪など漏れている項目があると思いますが婚宴関係で254万円掛かっています。 期せずして日本の平均挙式料と同じくらいの金額になりましたが、日本の結婚式場は複数の宴会場で1日に何回も行うのに対し今回見た挙式会場は1日1挙式しか行いません。 この段階で基準が大きく異なります・・・

他にもこれまで紹介済みの下記の費用も含めますと、
 
   マンション代 : 1,815万円
  内装工事・家具 : 400万円
   (うち寝具代 :  27万円)
  聘礼(結納金) :  50万円
  結婚写真    :  20万円(2回分と仮定 フレーム代等は別途)
  衣装(中式洋式) :   3万円(高めの設定)
  婚车代     :   9万円(台数多め)

        合計2,551万円 !!

なおレートは1元=17円で計算しました。 この一連の記事を書いている最中に1元=16円になってしまい、給与の一部を中国元でもらっている私としては大損失です。 トランプ政権は自己中なコトばかりやっていいかげんにしろ、ってコレは別の話か・・・

さて問題はこれから、

費用の合計が円換算して2,551万円といっても中国と日本では1円の価値が異なります。 以前は10倍以上の開きがあるとされていましたが現在では大幅に縮小されています。 ユニクロは中国の方が高かったりして何を基準として倍率を考えるかは諸説ありますが、普段から私は以下の2点を基準に考えています。

【 とにかく給与水準が基準でしょ!! 】 高校卒業程度の工場作業者の手取額で比較

  中国 6万円:日本 15万円 = 1:2.5 

【 食事の基本はラーメンでしょ!! 】

  中国地元の店 136円:スガキヤラーメン(名古屋のソウルフード) 388円 = 1:2.9

中国と日本の1円の価値の差は約3倍程度かな? そして集計した費用に掛けますと、

 婚宴費:  254万円 → 日本の価値にして762万円
 旅行費:  34万円 →         102万円
 住居費: 2,215万円 →         6,645万円
 その他:   82万円 →         246万円

日本の価値で計算した場合、住居費を入れて7,800万円、住居費は30%の頭金を払って抑えてたとしても3,100万円が必要です。 もし急に息子が「 オレ結婚するから金を出してくれない? 」と言ってきたら猛烈に困りますが中国では当たり前。(←推測) 中国ではスマホは高いのですが皆バンバン買い替えているし(ちなみに私のスマホはいまだにiPhone6 !!)、車の価格も高くどのようにして貯蓄をしているのかホントに不明です。 お金の貯め方を教えてほしいw

途中で休みを挟みながら19回に及んだガチでリアルな中国結婚事情の報告も「 とりあえず 」今回で最後です。 一連の中国結婚関係の記事を作成しているうちに他にも単発の情報が入ってきましたがキリが無いので一旦切りますが、色々調べている間に、

     道を歩く若い人たちが札束に見えるようになったのは内緒ですw  

おあとがよろしいようで・・・

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中国の結婚式です。【婚宴第4幕:交杯酒】 [中国~リアル結婚事情]

中国の結婚事情を紹介するシリーズもいよいよ大詰めです・・・

司会者.jpg

司会者は話すだけではなく楽器演奏など色々なコトもできないと声が掛からないようです。 公園などで行われるステージの司会者もバイオリンを弾いたりサックスを吹いたり芸達者ばかりです。 結構大変ですネ・・・

【 紅包の使い方(応用編)】

  4.結婚式の司会者が歌いながら紅包を投げ飛ばす。(黄色矢印)

IMG_5686 ぬいぐるみゲット.jpg

他にもぬいぐるみを投げていましたが料理に突っ込んだら最悪ですネ。 悲鳴が上がらなかったので最悪の事態にはならなかったと推察されます・・・

IMG_0659 新郎君父挨拶.jpg

さて新郎新婦の前での証婚詞も無事に終わり、続いて新郎新婦のご両親が登壇しました。 新郎君のお父さんがお礼のスピーチをします。 ここは日本と同じですネ。 他には余興でゲームなどをしていましたがブログが終わらなくなってしまいますので割愛します・・・

IMG_0685 誓い.jpg

続いて双方のご両親に誓いの儀式(かな?)を行います・・・

IMG_0705 交杯酒.jpg

それぞれ正式に家族の一員となったところで乾杯を行いますが招待客は見ているだけです。 新郎新婦はお互いの腕を絡ませる交杯酒(ちゃーおべいじゅ)というスタイルで飲み干します。
 
IMG_0776 各テーブルを回ります.jpg

午後1時に交杯酒が終わると新郎新婦とご両親が一緒に各テーブルを回りますが招待客が多いので大変そうです。 親族は新郎新婦がテーブルに回ってきたときに祝福の声と共にお祝いが入った紅袋を渡していました。 周囲を見るとポツポツと席を立って出口に向かう人がいますが帰ってしまうのでしょうか? まだまだ宴が続くと思った午後1時30分すぎ、








       司会者が舞台に立って婚宴の終了を告知・・・ 

新郎君とご両親は式の余韻に浸る間もなく、直ちに清算手続きやら未開封のお酒の確認などで大忙しになるので新郎新婦が出口で参列者を見送ることはありません。  

2時間も経っていないのですが最初から最後まで密度が濃く、私の結婚式の思い出も簡単に吹き飛ばしてしまう(←おいおいw)インパクトを与えてくれました。 

やはり中国は色々とすごい。 招待してくれた秘書娘ちゃんに感謝です・・・

(続きます)

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中国の結婚式です。【婚宴第3幕:証婚詞】 [中国~リアル結婚事情]

日本にいたら絶対に経験不可能なコトをさせてもらいました・・・

IMG_5631 朝の出来事.jpg

結婚指輪を交換した二人は一旦舞台から降りてどこかに行ったみたいです。 その間にLEDスクリーンには今朝の接亲が動画で紹介されていました。 9時までにデータを持ち込めば即興で編集してくれるそうです。(料金は500元:9,000円) これまで接亲を4回に分けて記事にしてきましたが内容を知ったのはこの時が初めてであり、ブログ記事も「中国の結婚式に参列したのです。」で単発で終わらせるのはなく前後も含めて掘り下げれば面白くなるかな、と思ったのはもっと後のお話です。 周囲を見ていると食事をしている人や歓談をしている人よりもスマホをしている人が目立ちます。 ハレの日なのにイイのかと思いますが・・・

IMG_0639 お色直し.jpg

秘書娘ちゃんが中国らしい赤いドレスにお色直しをして再び舞台に上がりました。 続いて司会者が何やら話し出すとテーブルがざわつきました。 実は秘書娘ちゃんからスピーチを依頼されていたのです。 遡る事10日前・・・ 

IMG_5824 証婚詞.jpg
中国らしく赤色の紙で印刷しています。

スピーチを依頼されて「 秘書娘ちゃんの上司としてのスピーチでしょ? 」と引き受けて日本風の挨拶文を作成してデータを提出し、印刷結果を受け取ると何やら見慣れない『 証婚詞 』の3文字が、

  コレって『超』が付くほど責任重大なコトじゃないの !?  ∑(・ω・ノ)ノ 

今思い返すと証婚詞について詳しく尋ねれば良かったかもしれませんが、秘書娘ちゃんには普段から色々お世話になっているのでアレコレ聞いて嫌な思いをさせたくなかったのと、新郎君側から主賓クラスのスピーチがあるだろうから問題ないか、と考えてイザ当日、

     式場の規模も雰囲気も想定を遥かに超えているw 

雰囲気にのみ込まれて食事が喉を通らない状況。 ← 今ココ

カメラを持ってきたとしても写真を撮る気分にはならなかったでしょう。 一緒に参列した日本人氏が私を見ていて、

     これはダメかも知れない・・・ (´;ω;`)ヾ(・∀・`) 

と真剣に思ったそうです・・・


今回の通訳は秘書娘ちゃんが学生時代の友人にお願いをしており、何を話すのか原稿を事前に渡してあります。 ちなみに結婚式のスピーチをするのは人生で初めてですが初戦が300人以上の中国人の前で話すとい安全アウェイなのはある意味スゴイ状況です。 ← 終わったコトなので他人事w

さて覚悟を決めてカンペを持たずに舞台にあがります。 司会者からマイクを渡されて「 大家好(だーじゃんはお:皆さんこんにちは) 」と言った途端、頭の中が真っ白に、








なりませんでした・・・

IMG_0640 人生初スピーチは中国でw.jpg
「ダメかも知れない」と思った日本人氏もビックリ。

実は大学時代は弁論部に所属しており大勢の人の前で話す事は経験済みです。 ちなみに先輩からは原稿用紙の最初の1~2枚は見なくても話せるよう厳しく指導をされていましたので証婚詞の短い文章は問題ありません。 冒頭部分をクリアすると急に精神状態が落ち着きいてギアが入り、主に秘書娘ちゃんを盛り立てて( 彼女曰く恥ずかしかったらしい )身振り手振りを交えながら抑揚をつけて話す弁論部風スピーチが無事終了して心の中でガッツポーズ。 点数は85点くらいかナ。

と自己採点をしていたら結構な拍手が湧きましたよ。 証婚詞の内容は事前に通訳ちゃんに伝えてあるので間違えても問題無いと思っていたのですが、皆スマホの画面に夢中になってスルーされたらチョッとイヤだな、と思っていました。 後で秘書娘ちゃんのお父さんに教えてもらいましたが証婚詞を述べる人は殆どカンペを見ながら話すそうです。 元弁論部としてはカンペを見て話すという選択は無かったな。 無事に終わったから言えるのですが・・・

司会者が握手を求めてきました。 握手だけではなくサインもしてやってもいいよ、とイイ気分になって拍手の中を降壇します・・・

IMG_5589 新婦親友席.jpg

着席して気が抜けると何故かこのタイミングで胃が痛くなりましたw とりあえずワインをチビチビ呑みながら新郎君側のスピーチでも聞きましょうか、と待っていましたが、

         他に誰もスピーチをしませんでした !! 

くどいようですが中国の結婚式は日本とは全然違います。 「 もっと新郎君の事も話すべきだったー、新郎君側のメンツを潰してしまい今回のスピーチは20点以下だあっ!! 」と3ヶ月経過しても未だに悔やんでいる私がいます。

(続きます)

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中国の結婚式です。【婚宴第2幕:開宴】 [中国~リアル結婚事情]

会場見取り図.jpg

中国の結婚式は日本と異なるコトばかり、しかも規模が半端ではありません・・・

IMG_0494 司会者登場.jpg

招待状には開宴時間が午前11時28分とありましたが、時間になっても一向に始まる気配がありません。 まだ空席の方が多く、更に別行動をしている弊社のスタッフも到着していませんw

着席して約1時間後の午後零時8分頃に司会者がようやくステージに上がり開宴です。 中国では『 陽が傾くから縁起が悪い 』という理由で午後からは結婚式をあまり行いませんが開宴が遅れることは普通だそうです。 何かが間違っていると思うのは私だけですか? 

司会者は二人が出会った経緯や恋愛の過程、旦那君に対する秘書娘ちゃんの要望などをカンペ無しで色々しゃべります。 今回の司会者は結構ランクが高い人らしいです。 「 プロはすごいなあ 」、と半分感心して半分焦りました・・・

IMG_0506 新郎君登場.jpg

司会者が一通り話した後、新郎君が何故か一人で舞台に上がります。 歌(おそらく有名なデュエット曲)を歌いながら、橋を歩いていきます・・・

IMG_0526 新郎君お義父さんに挨拶.jpg

親族席では秘書娘ちゃんが歌っていました。 唄い終わると新郎君はお義父さんに挨拶します。 また目の前で娘を奪われてしまうお父さんは悲しい・・・ (;´Д⊂)

   中国の結婚式は娘の父親はキツイですよ、ホントに !!   

IMG_0539 新郎君またプロポーズ.jpg

そして「 僕の妻になってください!! 」と再度プロポーズ・・・

IMG_0547二人仲良く舞台へ.jpg

二人腕を組んで橋を渡り舞台に上がります。 LEDスクリーンも教会の絵に切り替わりました・・・

IMG_0579 指輪交換.jpg

舞台の上で「 愛の誓い 」を行い、半泣きの伴娘ちゃん立会いのもとで結婚指輪をはめてもらいます。 結婚指輪にはダイヤが付いているそうですが恐ろしくて普段使いはできませんネ・・・

IMG_0586n5-2完成.jpg

シャボン玉が舞う中を抱き合う二人、どうぞお幸せに・・・

日本なら各シーンで司会者が「 シャッターチャンスをお見逃しなく !! 」と写真を撮るよう勧めますが、スマホを含めて写真を撮る人は参列者には僅かしかいません。 写真を撮る事が大好きな民族なのに何故でしょう不思議ですネ? と言う私も普段なら喜んでカメラ持参で喰いつくネタなのに今回は手ぶらなのです。 その理由は・・・

まだまだ続きます。

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中国の結婚式です。【婚宴第1幕:受付】 [中国~リアル結婚事情]

釣書から始まり14本の記事を費やして、ようやく本編の婚宴に突入です・・・

宿泊しているホテルのエレベータに乗ったところ、ホテルのスタッフさんに「 婚宴に行くの? 」と尋ねられました。 今日はカメラも持たず、殆ど手ぶらでの出撃です。 シャツのポケットから赤い紅包だけがピョコンと顔を出せば流石に目に付きますよネ・・・

DSC_6687中国の結婚式場.jpg

招待状には開始時間が午前11時28分と記してあったので日本人らしく律義に時間前に到着しました。 式場は巨大なホールのようで想像していたよりも大きくて思わず「 うへえー!! 」と変な声が出てしまいます。 ところで人口が名古屋市よりも多い田舎町ですが大きな式場はシェラトンを含めて数えるほどしかありません。 後で教えてもらった話ですが相当ランクが高い式場で挙式をしたとの事です。 豪勢ですネ・・・(≧∇≦) 

IMG_5576いきなりお出迎え.jpg

中国の結婚式は始まりから日本とは異なる事が連続します。 まず会場に入ると受付でいきなり新郎新婦とご対面をします。 秘書娘ちゃんはドレスに着替えていました。 親戚以外の招待客はココで伴郎君や伴娘ちゃんに紅包を渡します・・・

IMG_0451結婚式のお菓子.jpg

受付には前撮りした「 熱い写真 」などと共にお菓子が並べられて参列者は自由に食べることができます。 もちろん、

お腹すいた.jpg

 新婦さんも食べることができますw カメラマン氏グッジョブ Σd(ゝ∀・) 


受付を済ませてテーブルの位置を教えてもらい会場内に足を踏み入れると・・・

IMG_5567驚愕の結婚式場1.jpg
「 りーべれん(日本人)が来た!! 」という目で見られました。

巨大な空間が広がっていました。 日本の結婚式場は1フロアに複数の宴会場がありますが、今回の式場は1フロアに1つしか宴会場がありません、というか建物が丸々1つの宴会場のようです!? 本日の参列者は300人以上と聞いていましたが会場のキャパは倍以上の600人は余裕で入りそうです。 スケールの大きさに声も出ません、顔がチョッと引きつります・・・

IMG_5569驚愕の結婚式場2.jpg

ステージには巨大なLEDスクリーンが前撮り写真を映していました・・・

親族席.jpg

会場の中心には一段高い所がありテーブルが並べられていました。 後でここが親族席であると気付きましたが一般の参列者は座るテーブルの位置によっては親族席が干渉してステージが見にくそうです・・・

会場見取り図.jpg
本図では省略していますが親族席の後方にもテーブルが一杯並べられています。

写真では式場内の状況が説明できないと判断したのでExcelでザックリと見取り図を作成しました・・・

(いよいよ次は開宴です)

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亲迎(ちんいん)です。 ~中国の結婚式~ [中国~リアル結婚事情]

中国で『六礼』と呼ばれる婚礼の儀式で大詰めの亲迎を迎えました・・・

新居に到着その1.jpg

新婦を乗せた婚车は無事に新居に到着しました。 基本的に新婦は実家のベットから先は足を地につけてはいけないのですが婚车を降りる時は『四角いお菓子(黄色矢印)』の上なら足をついてもOKだそうです。(と言うか足をつけなくてはならない?) おそらく態勢を整えるためでしょう。

祝砲が打ち鳴らされ、新郎君は秘書娘ちゃんを背負って新居に向かいます。 新郎君は4年前にマンションを購入したそうですが新居はマンションの30階部分にあります。 エレベータが動いていなかったら大惨事になりますネ。 

新居に着きました2.jpg
無事についてホッとしたのか嬉しそうです。

無事に新居の寝室に到着しました。 お疲れ様、と言っている場合ではありません。 まだまだイベントは目白押しです。  以前紹介した接亲では大事な娘を嫁がせるにふさわしい男なのかどうか見定めるために新郎に様々な過酷(!?)な試練を与えていましたが今度は新婦が新郎の両親から課題を課せられる番だとか。 話を聞いた時に唖然としてしまった中国共通と思われる新婦が受ける驚愕の試練とは・・・






 
新郎君のご両親にお茶を飲んでいただきます・・・ (;´∀`)

お茶を飲んでいただきます1.jpg
ドキドキ

「 あなたお茶を淹れるのがうまいわね。 我が家の嫁にふさわしいわ 」

なんですか、それはw ヽ(`д´;)/  思いっきりお姫様待遇ですね・・・

お祝いを頂きました.jpg

美味しいお茶のお返しとしてお義母さんから結婚祝いを頂きました・・・

IMG_0371 麺をいただきます.jpg

新郎のお父さんから麺をふるまってもらうと最終段階、二人で仲良く食します・・・

IMG_0410 紅包散布.jpg

8時20分、盛大に紅包をバラまいて接亲終了。 以前から「 中国の結婚式は派手だ!! 豪華だ!! 」という話は聞いていましたが接亲についての情報はWeb.でも断片的にしか無く、新婚旅行から帰ってきた秘書娘ちゃんから解説してもらった時は驚きの連続でした・・・


次週から紹介する結婚式はもっとスゴイと思いますよ。
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涙なしでは語れない接親です。【後編】~中国の結婚式~ [中国~リアル結婚事情]

中国で結婚式当日に新婦を実家から連れ出す接亲(接親)と呼ばれる行事の続きです・・・

IMG_0169.jpg
「みんな、お疲れさまー」の食事会ではありません。 まだまだ先は長いです。

ココからが本来の接亲の重要部分であると感じました。 上の写真は伴娘(ばんにゃん)を務める従妹ちゃんも加わって『早生貴子』と呼ばれるナツメ・ピーナッツ・干しリュウガン・蓮の実を食しているシーンです。 しかし「ざおしぇんぐいじ」と聞いても何のコトか分かりませんよね?

  枣子(ナツメ:ざぁお)    → 早(ざお)と読みが似ています
  花生(ご存知落花生)     → 生(しぇん)を抜粋してます
  桂圆(リュウガン:ぐいゆあん)→ 貴(ぐい)と読みが似ています
  莲子(ハスの実)       → 子(じ)を抜粋しています

 『 早生貴子 』、翻訳すると「 早く立派な子供が生まれますように 」となります。 


更に食べる時に言わなければならないセリフがあります。

  新婦 「甘いですか?」
  新郎 「甘いです。」
  新婦 「どこが甘いですか?」
  新郎 「心が甘いです。」
  新婦 「米子(種の事)がありますか?」
  新郎 「あります。」

話を聞いていて「 へー、凄いねー 」と感心したところ、この作法はカメラマンに教えてもらったとの事です。 ただ単に重要なシーンを撮影するだけではなく古来から伝わるしきたりも教えるとは中国のカメラマン恐るべし・・・

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古くから中国に伝わる伝統というのは凄いな。それに比べて日本は、と感じた瞬間です。 ちゃんとナツメに種がありました。 子宝に恵まれるコト間違いなしですネ・・・


IMG_0232 靴をはいて.jpg

いよいよ出発の時が近づいてきました。 新郎君が苦労して捜した靴を履かせてもらいます。 これから新婦は新居まで足を直接地面につけてはいけないようです。 (ある1ヶ所は例外として除きます) では、思い出が一杯ある自宅を後にして出発しましょうか・・・

お父さんは悲しい その1-2.jpg

なんと秘書娘ちゃんを背負って部屋から連れ出すのはお父さんの役目。 これは精神的にマジ辛い・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。   

IMG_0249 ベンツに乗ってもらいます.jpg

生まれた時には小さかった子が今ではこんなになって、と大きくなった秘書娘ちゃんを実感( こんな書き方をするとチェック時に怒られるかも? )しながら新郎君がチャーターしたメルセデスの後部座席まで運びます・・・

お母さんは悲しい.jpg

お母さんとお別れ・・・ 

お父さんは悲しい 2.jpg

続いてお父さんとお別れ。 これも辛い、見ている方も悲しくなります。 

ところでExif(撮影情報)をチェックしていて驚いたのは新郎君が秘書娘ちゃんの自宅に押しかけてから1時間少々しか経っていない事です。 何という密度の濃さでしょう・・・ 


新郎新婦を載せた婚车は再び新居へと向かいます・・・

(続きます)

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涙なしでは語れない接親です。【中編】~中国の結婚式~ [中国~リアル結婚事情]

中国で結婚式当日に新婦を実家から連れ出す接亲(接親)と呼ばれる行事の続きです・・・

IMG_0035.jpg

六台の婚车を引き連れて秘書娘ちゃんを迎えに来た新郎君ですが、彼の行く手を大きな壁が遮ります。 なんと秘書娘ちゃんの親戚や友人が邪魔をして家の中に入れてもらえません。 みんな秘書娘ちゃんに幸せになってもらいたい気持ちが全く無いのでしょうか? ちなみに現在の時間は朝6時をチョッと回った頃、しかも休日です。日本だと非常識と言われて当然の時間帯なのですが・・・

      いいぞ、もっとやれーっ!! (≧∇≦) / 

でもホテルの近くで早朝から花火を鳴らすのは止めてほしいw

新婦宅に入らせてもらえない2.jpg

新郎君 「 仕方ない、文春砲じゃなかった紅包をぶち込んで突破しよう!! 」
従弟君 「 おりゃーっ、みんな大好き紅包だーっ!!  受け取れーっ!! 」

【 紅包の使い方(応用編)】

  2.新婦宅に押し入る時に弾幕として使うw

早急に突破しないと騒ぎを聞きつけた近隣住民が「 俺にも紅包をくれ!! 」と殺到するため戦況は更に悪化することがあるそうです。 以前は新郎が到着すると花火を鳴らしたそうですが同様の理由でやらなくなり、新郎新婦が立ち去ってから花火を鳴らすそうです・・・

さて、何とか突破して秘書娘ちゃんの部屋の前に到達したのですが扉が開かないのがお約束。 扉の下から紅包を連続して投入していると、

何やらカードが出てきたn.jpg

スルスルっと何やら紙が出てきました。 どうやら秘書娘ちゃんの部屋に入るには『新郎通関カード』に書かれた指令をクリアしないといけないようです・・・

【 紅包の使い方(応用編)】

  3.新婦の部屋の鍵の開錠を依頼する時に使うw


美女のキスマークを集めるコト.jpg

それには「美女8名のキスマークを集めるコト」と記されていました。 新郎君は秘書娘ちゃんのスペースをしっかり残してあります。 落ち着いて周囲を見渡す余裕はあるようですネ・・・

IMG_0063 踊らされる.jpg
伴郎の従弟君はとばっちりを受けてます。 WeChatで一気に拡散するんだろうな。

無事に部屋に入れましたが過酷(!?)な指令が次々と飛んできます。 本来は新婦の父や親族が大事な娘を嫁がせるにふさわしい男なのかどうか見定めるために試練を与えるイベントなのですが、現在では本来の目的から大きく外れて新郎を虐める(笑)イベントになっているようです。 内容としてはダンスをさせられたり、

腕立て伏せ.jpg
午前3時に起床した体にはキツいっ!?

新婦の写真を床に置いて大声で「私の嫁になって下さい!!」と叫びながら腕立伏せをさせられていました。 新郎君は真面目に腕を曲げて腕立て伏せをしていたのですが、追い打ちを掛けるように背中に子供を乗せようとした人がいました・・・ Σ(゚д゚lll)アブナッ !

IMG_0117 靴.jpg
靴底に百年好合(ばいにゃんはおひー)と書いています。

  新郎君「 ゼエゼエ、あ、与えられた指令を全てクリアしたよ。 では行こうか。 」
  秘書娘「 私を連れ出したい気持ちはわかるけど靴が無いわよ。 どうするの? 」
  新郎君「 ・・・・・ えっ、マジ!? 」
  友人達「 隠した場所のヒントが欲しかったら紅包をちょーだい♡ 」 (゚∀゚) ニヤニヤ
  新郎君「 うぉーっ!! どこだーっ!? 」

というのも定番のお約束だとか。

何とか靴を探し出してみんなが見ている中で愛の告白をします・・・

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周りからは「 キース、キース 」の大合唱が湧きあがります・・・

IMG_0077 僕の嫁さんになって下さい (2).jpg

      おでこにチュッ♡ ヽ(*´Д`*)ノ

ちなみに秘書娘ちゃんのお父さんはガッチリした体格をしている体育の先生です、

    最後にお父さんとフルマラソンして勝負して♡  

とお願いされなくて良かったですネ。 タイトルに涙と書きましたが前回の悲しい涙とは違い今回は笑い涙でしたw あ、フルマラソンをしていたら辛い涙になっていたかも?


さてようやく接亲の本題部分です、

これまではほんの序章、お遊びみたいなモノでしょうネ。 しかし古来から伝わる伝統として重要なのはこの後からです。 朝3時起きの新郎君はとことん体力を消耗して一体どうなるの?いうところで・・・

(後編に続きます)

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涙なしでは語れない接親です。【前編】 ~中国の結婚式~ [中国~リアル結婚事情]

ここからは秘書娘ちゃんの挙式当日の様子を順に説明していきます・・・

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婚车のボンネットの飾り付け

経済大国になった中国ですが婚宴と呼ばれる披露宴の前に古くから伝わる『六礼』と呼ばれる儀式を行います。 そして六礼の最後がこれから紹介する『接亲(じぇーちん:接親)』と呼ばれる儀式です。 新郎が新婦の実家に迎えに行くのですが、さすがに部外者の日本人が神聖な儀式にズカズカと押し掛けるわけにもいけません。 本記事の写真は提供された資料をベースに作成しています・・・

   これまでは経済力勝負、結婚式当日は体力勝負です!! 

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時計の針が午前5時を回った頃、本日の武運を誓い合う午前3時に起床した新郎君と伴郎(ばんらん)と呼ばれるアシスタントの従弟君です。 新郎君と秘書娘ちゃんは美容師さんの紹介で知り合いました。 新郎君とブログ主は今年の1月に初めて会いましたが身長が高くて(180cm近く)ハンサムで優しそうなイイ男。 同じ男として悔しいけど秘書娘ちゃんが惚れちゃうのも頷けれます。 ところでなぜ武運なのかって? それは記事を読んでいくと次第に明らかになります・・・

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新郎君は花束を持って伴郎君と共に秘書娘ちゃんの自宅へ向かいます。 婚车はメルセデスを旗艦車として6台準備しました。 中国で生活していて街中で4台くらい連なった婚车は良く見ますが6台というのは記憶がありません。 実に豪勢ですネ・・・

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早朝から新郎君が動いているのと同じころ、秘書娘ちゃんがおめかしをします。 だんだんキレイになっていく娘を複雑な表情でみつめるお父さん。 同じ年頃の娘を持つ自分はお父さんの気持ちがチョッとだけ分かります・・・ (;´Д⊂)

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お母さんの最終チェック・・・

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「幸せになりなさいよ」というような会話が交わされたのでしょうか? (´Д`。)グスン

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午前6時前、キレイな新娘(しんにゃん)が完成し自室でスタンバイします。 親戚やお友達も周辺に配備されていよいよ開戦の火ぶたが切られます・・・ ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!


当初の予定では接亲の紹介を1回で終わらせるつもりでしたが全然終わりませんでした。ヾ(・ω・`;)ノ 
次回に続きます・・・

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紅包はご祝儀を入れるだけではないのです。~中国の結婚式~ [中国~リアル結婚事情]

中国の婚宴(結婚式)ではご祝儀は紅包(ほうぱお)に入れて渡します・・・

DSC_4352 紅包.jpg
5枚入りで6元(110円)でした。

基本的には紅包には名前だけしか書きませんが、名前を縦書きにして下に『賀』の文字を追記します。 山田太郎でしたら『山田太郎 賀』ですが地域によっては『山田太郎 恭賀』と書くところもあるようです。 新婚夫婦は一連の行事が終わったら「いくら入っているんだろう?」とドキドキしながら紅包を開けるのでしょうネ・・・

さて問題はこれから、というより金額です。

不思議なコトにマンション価格は上がっているのに紅包に入れる金額は変わらないようです。 中国の相場が分からないので一体いくら入れたらよいのやら? 割り切れる金額が良いと言われますのでココは縁起のいい『8』が無難でしょうネ。 え、私ですか? 秘書娘ちゃんには色々とお世話になっているので4桁を包みましたよ。 後で聞いた話ですが親戚関係は3~400元が多いのだそうです・・・

【 紅包の使い方(基本編)】

  1.普通に結婚のご祝儀を包む

ところで淘宝で紅包を検索すると100袋セットで20元(350円)といった大人買い用の紅包が売っています。 「結婚式に出席する人たちがまとめ買いをするのでしょう」ってその可能性もありますが、実は紅包はご祝儀だけではなく別の用途にも使われます。 その使い方については次回以降で紹介します・・・

(続きます)

https://kyoumozangyo.blog.so-net.ne.jp/2018-08-10
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