中国で結婚をするにはマンションが必要なのです。(前編) [中国~リアル結婚事情]

幼い頃、母から「人は人、自分は自分」と耳にタコができるほど聞かされましたが・・・

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大恋愛は別だそうですが今の中国では男性が用意する新居が賃貸住宅だとダメだそうでお嫁さんを見つけにくい傾向にあります。 「中国人は家を基準に全てを考えるから、基盤となる住居すら手に入れる事ができない者は結婚する資格は無い」と書かれた記事を良く目にします。 それも理由の一つでしょうが、自分が考えるのはズバリ、
 
「みな結婚する時は家を買うのに、なぜウチの娘の旦那は家ないアルカ!?」

結局は女性も女性の両親も他者と比較されてメンツを潰されたくないのが大きな理由だと考えます。 今回結婚に関する出来事を調べていて中国人にとってメンツというのは重要なキーワードだなと感じました・・・

そんなワケで結婚適齢期に達した男性が次から次へとマンションを購入するので需要に供給が追い付かず値段がドンドン上がっています。 日本の若い夫婦の持家率は1割以下だと聞きましたが、中国では9割以上はあるのではないでしょうか? また中国の建設機械業界は2012年から15年にかけて大きく右肩下がりだったのに現在ではV字回復したのはこのあたりに遠因がありそうです。 大陸だけあって土地はいくらでもあるのであちらこちらにマンションが建てられていますが耐震偽装のヒューザや旭化成建材のようなインチキ施行による問題は発生していないのか気になります・・・

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さて気になる田舎町のマンション価格は左上の物件から順に円換算しますと、

1280万円、1790万円、3740万円
2110万円、2720万円、1060万円
 870万円、1240万円、1530万円となっています。 え、安いんじゃないのって?

弊社作業員の月給手取り額の平均が7万円ですよ。 上海の企業などに比べれば見劣りしますが周辺の企業では中クラスの給与水準です。 というのは置いといて上記の9戸の平均価格が1815万円、7万で割って260ヶ月!!

給与全額を注いでも払い終えるまでに約22年掛かりますw 

住宅ローンを使う場合は最低でも3割の頭金が必要で、マンションを準備しなければならない男性側の負担は半端ないです。 今の中国の女性が求める理想の男性像はズバリ、

経済力 >>>>>>>>>> 容姿 > 人柄・性格 

厳しい言い方をすれば「 お金が無い男は結婚を考えるな!! 」という事でしょうか? 日本に生まれて本当に良かったと思いましたw  

さて問題はここから、

田舎町はまだマシなほうで上海などの大都市は価格が更に厳しいです。 昨年秋に入社したR君は以前は上海に住んでいたがマンションが買えないからという理由で田舎町に越してきたと面接で言いました。 転職の理由もすごいですが引っ越してきて早々にマンションを購入したと聞いた時はもっと驚きました。 しかしR君の上司いわく本人は結婚には全く興味が無いようで面接時の説明にチョッと違和感を覚えます。 おそらく親がマンションを買い与えるために仕事を辞めさせて田舎に引っ越ししてきたのではないかと推測されますが、マンションを買い与えた親御さんの無念さは想像に絶するものがありますネ・・・ 

上海住宅事情 → https://kyoumozangyo.blog.so-net.ne.jp/2017-11-19-3

今では田舎町でもマンションの価格が倍々ゲームのごとく暴騰しているそうですが4・5年前は普通にマンションが購入できたという事です。 誰が得をしているのか見えにくい所がありますが(おそらくマンションを販売するデベロッパーが暴利を得ていると思いますが)、流れを変えてあげないといくら何でもかわいそうです・・・

【ここまでの必要額】
  マンション代:1,815万円

(続きます)
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